* 無月経(amenorrhoea) o 原発性無月経 + 18歳の誕生日までに初潮を見ないこと。性分化障害や染色体異常に起因することが多い。脳やその他の臓器の病気による内分泌系の異変による場合もある。16歳くらいまでに初潮を見ない場合、婦人科を受診することが望ましい。
o 二次性無月経または続発性無月経 + 初潮後ある程度月経を経験した女性の月経が3か月以上なくなること。妊娠した場合には当然ながら続発性無月経となる。また無理なダイエットや拒食症、過度のスポーツなどでやせすぎた場合にしばしば起こりうる。
* 月経発来異常 o 早発月経(premature mensuruation):10歳の誕生日より前に初経を迎える o 遅発月経(delayed menstruation):16歳の誕生日より後に初経を迎える
* 月経困難症(生理痛 dysmenorrhea) o 月経期間中、痙攣のような腹痛を感じたり、腰が砕けそうな痛みを感じたり、足が痺れたり、身体が麻痺したり、下痢・悪心があったり、日常生活に支障をきたすような不調が起こること。若い女性に多い。妊娠経験後、痙攣性の腹痛を感じなくなる場合も少なくない。
* 月経前症候群・PMS(premenstrual syndrome) o 多くの女性は月経前数日、様々な不快を感じる(個人差はある)。腰痛・腹痛・頭痛・むくみ・悪心・食欲不振・乳房の緊張など。また精神的に不安定になって、落ち込んだり怒りっぽくなったりすることも多い。黄体ホルモンの影響によると考えられる。